「教養として読んでおくべき古典を知りたい。」
「え、この本読んでないの?って言われて恥をかきたくない。」
この記事は読むべき古典の本が知りたい人に向けて書きました。
忙しいビジネスマンが読書に取り組むのであれば、長い時間をかけて多くの人に読まれ続けてきた古典を読んだ方が効率的ですよね。
古典の話ができると知的に見えますし、ビジネスの場の話題としても適しています。
外国人と仕事をしている人は彼らの文化を学べることにもなります。
読んでたら周りの人から、「え?こいつこんなこと知ってるんだ、すごいな。」と思われる古典を紹介します。
2冊を自分のものにできれば変わりますよ。
しかし、古典は読みにくく挫折することが殆どだと思います。
難しかったり、ボリュームが多い本については初心者向けの解説書を読んでさらに興味があったらもう一度、原典を読むのがいいと思います。
【kindle unlimited会員は、このタイトルを追加料金なしで読めます。】と書いてある書籍がありますが、対象本は随時変わりますのでお気を付けください。
哲学・思想
哲学・思想は今に通じる古典がたくさんあります。
何故なら人間の悩みや苦しみはいつの時代も同じなのです。
時の試練に耐えた先人たちからの贈り物を味わってみましょう。
国家 プラトン
ソクラテスは国家の名において処刑された。それを契機としてプラトン(前427‐前347)は、師が説きつづけた正義の徳の実現には人間の魂の在り方だけではなく国家そのものを原理的に問わねばならぬと考えるに至る。この課題の追求の末に提示されるのが、本書の中心テーゼをなす哲人統治の思想に他ならなかった。プラトン対話篇中の最高峰。
アメリカの多くの大学の課題図書として指定されています。
ソクラテスの弁明 プラトン著
ソクラテスの裁判とは何だったのか?ソクラテスの生と死は何だったのか?その真実を、プラトンは「哲学」として後世に伝える。シリーズ第3弾。プラトン対話篇の最高傑作。
Amazonより
無知の知で有名なソクラテスの本で、弟子のプラトンが書いた本です。
紀元前400年頃に書かれた本が現代に伝わっているのです。
今は2018年ですから、約2420年間にわたり伝えられ続けられているのです。
この調子でいくと、更に1000年くらいは読まれ続けられそうな本ですよね。
必読の書といってよいでしょう
「国家の信じない神々を導入し、青少年を堕落させた罪」で控訴されたソクラテスの裁判の様子を書いた本です。
入門書はソクラテス (岩波新書)
形而上学 アリストテレス著
哲学のもっとも根本的な問題の探求をめぐるアリストテレス(前384‐322)の一群の論文を集録した書。千数百年にわたって西洋の世界観に決定的な影響を与えたばかりでなく、西洋哲学の多くの基本概念を生み出した著作で、ここに示される問題分析の態度や発展流動する弁証法的思考方法は永久に研究者の模範となるものである。
アマゾン 形而上学〈上〉 (岩波文庫)より
ソクラテスの弟子の弟子の弟子であるアリストテレスが書いた本です。
なんですかこの膨大な影響力は。
実際読んでみると、非常に難しいです。
途中で、というかすぐに挫折しました。
まずは入門書の方がいいと思いました。
この入門書を読んでわかったのはアリストテレスには膨大な数の著書があるということです。
論理学や知について、自然、天体、魂に動物🐎、そして形而上学。
この入門書でもアリストテレスが考えたことに幅広く書かれており形而上学についても触れられています。
形のある物質的なものを示すのが”形而下”という言葉であるのに対し、
”形而上”というのは非物質的な原理という意味です。
しかしこの入門書を読んだ限りでは形而上学というものは抽象的で、自分の生活とあまり関連付けることができませんでした。
パンセ パスカル著
近代科学史に不滅の業績をあげた不世出の天才パスカルが、その厳正繊細な批判精神によって、人間性にひそむ矛盾を鋭くえぐり、真の人間幸福の問題を追及した『パンセ』は、時代を超えて現代人の生き方に迫る鮮烈な人間探求の記録である。パスカル研究の最高権威による全訳。
アマゾン パンセ (中公文庫) より
流体中に加わる圧力に関するパスカルの原理は学校で習った人も多いと思います。
そのパスカルの本です。
パンセは初心者向けの古典として紹介されることが多いです。
とはいえ、私を含む初心者にとってはパンセの本は、文というよりも、メモ書きの乱立なので読みにくいです。
私も本を手に取って立ち読みした感想は「なんじゃこりゃ。」😲でした。
まずはNHK「100分de名著」ブックス パスカル パンセを読むといいでしょう。
するとこの古典があなたの身近に感じられると思います。
私はその後で、原文をよみました。
読み切れない人が多いようです。私も全14章のうち2章まで読みました。
人間の素性を書いた本でテーマは人との接し方、人間の欲の深さ、職業選択、暇、といった所です。
人間の浅はかさをあざ笑うかのような本です。
論理哲学論考 ウィトゲンシュタイン著
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20世紀を代表する哲学書であり、最も難解といわれる『論理哲学論考』は、シンプルなドイツ語で書かれた美しい作品だ。今回の新訳では、その微妙なスタンス、ニュアンスを、細やかな目配りで忠実に再現した。いつでも、どこでも、肩の力を抜いて読める、まったく新しい『論考』をここにお届けする。
ウィトゲンシュタインも古典的な名著として必ずと言っていいほど名前が挙がりますね。
何が書いてある本なのかはよくわかりません。
読んでたらすごい本の中でも特に難しいそうです。
難しい本を格闘したい方におすすめです。
ツァラトゥストラ 二ーチェ
ニーチェのメジャーな本です。
例えば、「一番辛いことって何だろう?、それを良くするにはどうしたらいいのだろう?」そんなことを考えたのがニーチェです。
哲学書の入門書として14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキストを読んで西洋哲学はお腹いっぱいの状態なので、この本は今のところ買うつもりはありません。
永遠平和のために カント
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自分の頭で考える。カントが「啓蒙とは何か」で繰り返し説くのは、その困難と重要性である。「永遠平和のために」では、常備軍の廃止、国家の連合を視野に入れた、平和論を展開している。他3編を含め、いずれもアクチュアルな問題意識に貫かれた、いまこそ読まれるべき論文集。
Amazonより
この手の哲学書を理解するには、哲学がたどった全体的な考えた経緯を把握する必要があります。
カント、ニーチェ、ヘーゲルといった哲学者たちも先人の考えをもとに思考を繰り広げたからです。
その全体像を把握するには14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキストはおすすめです。
幸福について―人生論― アルトゥール・ショーペンハウアー
ドイツの哲学者 ショーペンハウアー(ショーペンハウエル)が1851年に書いたものです。
ショーペンハウアーはインド哲学も研究していました。
人生をどう生きるかの指針が書いてあります。
自分がとらわれている価値観、大事に思っていることや不安なことをガツンとひっくり返してくれる衝撃的な本です。
理解が難しい仏教思想やのちに述べる中国の老荘思想に通じるものがあるのでそれらのエッセンスも同時に得ることができます。
本の感想文を下の別サイトで書いていますのでよかったら読んでみてくださいね
関連記事(別サイト)社交性がない人へ 幸福について 人生論 ショーペンハウアーの感想
徒然草
徒然草は鎌倉時代後期から南北朝時代、今から600年以上前に吉田兼好によって書かれた随筆(エッセー)です。
人のあるべき生き方、無常観、死生観など日本人が古くから持っていた考え方を学ぶことができます。
それらは現代を生きる私たちにも新たな気づきを与えてくれることでしょう。
論語
生活や仕事上の逆境に立ったとき、自分が揺るがないように心の置き場所がつくられている。二千五百年の知恵という宝刀が手に入ることは心強い。
古代中国の大古典「四書」のひとつで、孔子とその弟子たちの言行を集録したもの。人間として守るべきまた行うべき、しごく当り前のことが簡潔な言葉で記されている。長年にわたって親しまれてきた岩波文庫版『論語』がさらに読みやすくなった改訂新版。
アマゾン 論語 (岩波文庫 青202-1) 商品紹介より
しかしこの本は現代人には非常に読みにくいです。
よほど強い意志がないと読み切れません。
まずは、
現代語訳 論語 (岩波現代文庫)のような本で内容を理解しましょう。
2500年に渡って万人に読まれてきたものだけに、立派な人になるために必要なことが書いてあります。
あまり真新しさは感じませんでした。
自分の心がよどんで来たら読んで欲しいです。
人として自分はどうなのかというのを見つめなおすのに効きます。
読んでいて意外だったのは、孔子は万人に対してやさしいわけではありません。
悪い奴、怠け者といった人たち小人と呼び、そういう人たちとは付き合うなとバッサリと切り捨てます。
人に容赦なく上下の優劣をつけています。
古典中の古典だけに、一度は読んでおきましょう。
荘子
一切をあるがままに受け入れるところに真の自由が成立すると説く『荘子』は、今から約二千三百年前の中国で成立した古典である。禅の成立に大きな役割を果たしたほか、西行や芭蕉、鴎外・漱石から湯川秀樹に至るまで、多くの人々に影響を与え続けている。
中国において孔子の教えと双璧をなす老荘思想。
孔子の論語が高みを目指す優等生のための本なら荘子(そうじと読みます)は優等生を冷ややかな目で見るひねくれものでしょうか?
ただし唯のひねくれものではありません。
荘子が目指すのは真理への到達。
荘子を読むことで徹底した俯瞰が得られます。
この中公クラシックス版は読みやすいですが、予備知識がないと難しいと思います。まずは初心者向けの本 100分de名著 荘子で荘子のエッセンスを理解しましょう。
関連記事 : 荘子の思想を簡単に教えて 荘子の内容まとめ
孟子
戦国時代の中国、百家争鳴の乱世に生き、孔子の教えを軸にしつつも独自の思想を展開した孟子(前372‐前289)の言行録。孟子は、人が天から与えられた本性は善であるという信念に立って、天から万人に等しく与えられたこの本性を全面的に開花させるための実践倫理を示そうとした。
アマゾン 孟子 商品紹介より
孟子もよく聞きますよね。「あるべき人間・あるべき社会。」、自分の事ばかり考えてしまう自分にとっては壮大な思想に触れられる有用な本だと思われます。
孟子を読んでいる人は少ないでしょうから、読んでおくと一目置かれるかもしれませんね。
共産党宣言 マルクス、エンゲルス著
共産主義とは何かを解き明かした本。
基本中の基本の本です。薄い本だそうです。是非読みたいです。
共産党宣言 (まんがで読破) でさらっと読むのもいいかと思います。
関連記事古典に限らず哲学の本を紹介しています。よかったら読んでみてください。
文芸作品
罪と罰 ドストエフスキー著
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歩いて七百三十歩のアパートに住む金貸しの老女を、主人公ラスコーリニコフはなぜ殺さねばならないのか。日本をはじめ世界の文学に決定的な影響を与えたドストエフスキーの代表作のひとつ、ついに新訳刊行。
Amazonより
何度か挑戦して挫折してきた本です。
カラマーゾフの兄弟1 ドストエフスキー著
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■未完にして空前絶後
文豪ドストエフスキーの遺作にして最大の作品。第2部も構想されたが1部のみで中断。しかし空前絶後のスケールをもった小説が完成した。帝政崩壊の予兆をはらむロシアのある町で殺人事件が起こり、ミステリータッチの衝撃的なストーリーが展開される。全4分冊、以下続刊。
アマゾン カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) 出版社のコメントより
再びドストエフスキーです。世界最高の小説と言われ村上春樹も好きだった本と記憶しています。
ただし評価がわかれるようですね。
「名著だ~。」
と言う人と、
「わけわかんね。」
と、言う人。
私は後者で全4冊の所、1冊読んだところで挫折しました。
オイディプス王 ソポクレス
ギリシャ悲劇の最高傑作としてよく名が挙がるのがこのオイディプス王。
紀元前400年にこういう悲劇が存在するというのは驚きです。
特に難しい本ではありません。
度々現れる歌のシーンは、意味がよくわかりませんでした。
ただ、この本を読んだ経験が自分にどのように役に立つかはわかりませんでした。
話題にも上がらないでしょうしね。
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興味があったら👇の記事を読んでみてくださいね。
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ビジネス
マルクス 資本論 シリーズ世界の思想
世界市場とは何か、その変化とは何か?
『資本論』こそが、新しい社会を生み出すための最強の理論的武器である!
今、資本主義が大きな転換点を迎えている。経済の停滞、政治の空洞化…苦しみを乗り越えて新しい社会を作るとき、『資本論』は、誰にでも手に取ることのできる「最強の理論的武器」となりうる。マルクスのテキストに立ち返り、『資本論』への誤解を解き、この世界の仕組みを根底からひもとく。長大な原文のキモとなる箇所を抜粋、難解な部分は徹底的に噛み砕いて解説し、随所に読解の勘所を指し示した、画期的な入門書。
amazonより
でました資本論。
マルクスの資本論は名前を聞いたことがある人が殆どだと思います。
全4巻でそれぞれが分厚い大著で一般人には読破不可能だそうです。
資本論の解説書として高い評価を得ているようです。
君主論 マキアヴェッリ著
「人はただ結果だけで見てしまう」「愛されるより恐れられるほうが、はるかに安全である」等の文句で、目的のためには手段を選ばない権謀術数の書のレッテルを貼られ「マキアヴェリズム」という言葉を生んだ古典的名著の隠された真髄とは? 訳者・池田廉による詳細な解説、訳注に加え、佐藤優の現代政治と対比した新たな解説を加えた新版。
アマゾン 君主論 商品説明より
リーダーシップの本として紹介されることも多いですね。
非常に有名な古典です。
しかし読みにくくてしょうがなかったです。 またまた途中で挫折。
今度こそ読み通せる名著 マキャベリの「君主論」 (名著シリーズ第3弾)が気になります。
歴史
古事記
8世紀初めに成立した現存するわが国最古の歴史書・文学書。数多い口伝えを、天武天皇が稗田阿礼に命じて覚えさせ、元明天皇が太安万侶に書きとめさせたもの。天地開闢に始まり、伊邪那岐命、伊邪那美命の国生み神話、須佐之男命の大蛇退治等、神代より推古天皇に至る皇室の系譜を中心に、わが国古代の神話・伝説・歌謡を広範囲に収録。
Amazonより
日本人なら一度は読んでおくべき本ですね。
私はマンガ 面白いほどよくわかる!古事記で済ませました。
ガリア戦記 カエサル著
カエサル(前102頃‐前44)の率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征の記録。現地から彼が送る戦闘の記録はローマ全市を熱狂のるつぼに化したという。7年にわたる激闘を描いたこの書物こそ、文筆家カエサルの名を不朽にし、モンテーニュをして「最も明晰な、最も雄弁な、最も真摯な歴史家」と賞讃せしめたものである。
アマゾン ガリア戦記 (岩波文庫 青407-1)商品紹介より
盛り上がりに欠ける、淡々とした文章、無駄をそぎ落とした文章、
といった、読みにくそうなレビューが多いです。
それでも名著として紹介され続けているというのはやはり、人を引き付けるものがあるのだと思います。
宗教
キリスト教入門 (岩波ジュニア新書)
これだけグローバル化が進んでくると欧米の人達と直接話さなくても関わることが出てくると思います。
欧米の人達は信仰の深さの差はあれどキリスト教です。
欧米人の文化に深く入り込んでいるキリスト教の基本的な知識は是非身に着けておきたいです。
存在の分析「アビダルマ」―仏教の思想〈2〉桜部健 上山春平 著
「アビダルマ」とは、ブッダが説いたダルマ=法・真理を解釈し、仕上げられた壮大な思想大系を意味する。インド諸学派のアビダルマ教義の中で、5世紀ころ、仏教史上最大の思想家ヴァスヴァンドゥ(世親)が著した『アビダルマ・コーシャ』を取り上げて、仏教思想の哲学的側面を根源から捉え直す、画期的労作。
アマゾン 存在の分析「アビダルマ」―仏教の思想〈2〉 (角川文庫ソフィア) 商品の説明より
読み始めたばかりですが、とても面白いですね。
仏教の思想を解説した本ですが、その骨子がロジカルに語られていてわかりやすいです。
ハディース イスラム
こちらはイスラム教の基本書です。イスラム教に関しては全く分からないですよね。
一度くらいは触れてみたいです。
まとめ 興味を持てる分野から読んでいこう
難しい本を読むことは辛いです。特に教養のためと言って本読むことは場合によっては苦痛になってしまいます。
あまりに自分に関係のない本を読むことは時間の無駄になってしまうので辞めましょう。
その一方で”新しく読みたい本が全くないという場合は知的に死んでしまっている (立花隆)”とも言えます。
ちょっとでも好奇心が持てる本があったら読んでみてください。
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