「四六時中、不安で頭が占拠されている。」
「同じことを繰り返し悩んでしまう。」
「大きな問題にぶち当たってしまった。」
仕事をしていると次から次へと答えのない問題・難題が出てきますよね。
この、「道は開ける」はそういう悩みにどっぷりと浸っているサラリーマンにおすすめの本です。
そういう私も仕事の無理難題に振り回され、月曜の朝から日曜の夜までずっと不安にさらされる日々でした。
しかしこの本を読むことで、様々な気づきを得られ、日々が少し楽になりました。
この本は悩む自分とうまく付き合う方法を書いた実用書です。
この本を読むことで得られること
この本を読むことで、
自分の心を占拠している不安や恐怖という悩みから解放されるための考え方、
悩み癖を直す方法、
多くの悩みとその解消の実例、
が得られます。
悩みと上手く付き合えないと、体は健康でも、心が壊れ病院に行かざるを得なくなります。
そして心が壊れると体が病気になるのは既に常識ですよね。
人生に悩みはつきものです。
一生使える本なのです。
本の概要
1944年に発行され、世界で1500万部以上売れた古典的な悩みに関する本です。
日本でも300万部を突破しました。
著者はアメリカのデール・カーネギーです。
カーネギーは「話し方の教室」でビジネスマン相手に教える仕事をしていました。
その時に大部分のビジネスマンが何らかの悩みを抱えていて、カーネギーはそれを解決ようと試みました。
その時に適切な教科書が無かったので自分で書くことにしたそうです。
東西の先人たちの悩みについて書かれた本を読み、
あらゆる孔子などの偉人の伝記を読み、
夜間学校で大人向けの講師の授業をしていたカーネギーが授業の中で実験し確認したことが書いてあります。
悩みに関する格言が紹介され、それを補う実話の紹介というスタイルです。
悩みを分析する技術、悩む習慣を断つ技術、平和と幸福を得るための方法、悩みの事例が書いてあります。
著者のデール・カーネギーについて
鉄鋼王と呼ばれたアンドリュー・カーネギーとは全くの別人で特に関係もありません。
教師や営業など様々な仕事を得たのち、
今でいうセミナー講師ですね。
20年間で1万5千人以上に教えたそうです。
もともとはトラックの営業をしていましたがその仕事を蔑視していました。
仕事について知ろうともしていませんでした。
大量のゴキブリと同居する形で安アパートに住み人生を呪っていました。
しかし嫌な仕事を辞めることを決意し、もともとやりたかった「書くために生き、生きるために書く」という生活を始めたのです。
本の感想
この本はすごく役に立ちました。
悶々と悩み続けていた自分とうまく付き合うことができるようになりました。
自分よりも深い悩みを抱えた人の話を読むことも、自分よりも悩んでいる人いて、自分の悩みはそれよりもずっと小さいことを認識できました。
悩みと向き合う上で知らなかったことばかりでした。
学校の授業で悩みとの付き合い方は習いませんからね。
この本を読んだきっかけ
仕事がうまくいっていなかった時に買いました。
向いてないと思った仕事、さらに難題を与えられた仕事で八方ふさがりになっていました。
うまくできず文句ばかり言われましたが、決して仕事からは外してもらえませんでした。
とにかくこの状況を逃げる事ばかり考えて日々を過ごしていました。
そういう時にこの本を手に取りました。
タイトルがいいじゃないですか。
「道は開ける」
心打たれた言葉
あれこれ、先のことを心配する日々でした。
こうなったらこんな問題が起きてしまうかもしれない。
かといってこうしたら、こういうことが起きてまた仕事が増えてしまうかもしれない。
とにかく物事の先読みをしてリスク(仕事・やること)を想像して消耗していました。
そんな私に一番響いたのがこの言葉です。
過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の区切りで生きよう。
でした。今でこそなんとも思わないのですが当時は衝撃でした。
過去のことはあまり気にしないのですが、将来の不安をひたすら気にし、悪いことが起こることを心配し怯えていました。
鉄の扉で閉ざす。未来の不安は入ってこないようにする。
シャッターを閉める。
とにかく、今日のことだけ、今日やるべきことだけ考える。
明日のことは明日の自分に任せる。
今日という日は実は一番安全な場所であることを教えてもらいました。
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