仕事すること・働くことについて書かれた古典小説・文学の本

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仕事について書かれた古典を読むサラリーマン おすすめの本

「古典で仕事について書かれたものが読みたい。」
「古典が読みたいけどいいのはないかな。」

古典・文芸小説はとっつきにくいというイメージがありますよね。

自分も古典の良さを味わいたい、どうせなら仕事について書かれた本がいいと思いました。

仕事に結びつけて考えられる古典は多くありますが、仕事について書かれた小説・文芸作品は意外と少ないんですよね。

それでは紹介します。

私の個人主義

 
明治の文豪 夏目漱石の講演筆記です。

23ページなので読みやすいです。

学習院を卒業しこれから世の中に出ていく学生向けの講演の内容が書かれています。

講演の内容は大きく二つです。

学校を卒業し世の中になんとなく出たけれども何がしたいかわからない状態から、自分がやりたいことを探すこと、自分の個性に気づくことその重要性に関して。

もう一つは、
自分の個性を見つけたら、自分に自信がつきますよね。
そしてそこに至っていない他の人を見て自分と同じようにしようとしがちです。

そうではなく、自分の個性を見つけたら他の人の個性も認めなさいよという内容です。

初めの3分の1は、講演に向けてあまり準備しなかったということが書いてあります。
正直どうでもいい早く本題に入ってほしいと思わされました。

3分の1ですから結構長いですし、なんだか夏目漱石もいい加減な奴だなと思います。
しかし一転、本題に入ったらぐいぐい引き込まれました。

さすが漱石。

はじめのどうでもいい、だらだらした部分は前振りだったのでしょう。
ダラダラしてたぶん本題のメッセージがしっかりと印象づきます。

まさに緊張と緩和。ちゃんと準備してたんだと思います。

青空文庫で無料で読むことができます。

幸福論 アラン

 
1925年年発行。フランス人のアランが新聞に書いたプロポと呼ばれる短い文章の中の幸福に関するものをまとめた本です。

この中に仕事に関することも書いてあり、働くことの素晴らしさも書いてあります。

働くことに関して、否定的になっている人は読んで見てはいかがでしょうか?

五重塔 幸田露伴

 

技量はありながらも小才の利かぬ性格ゆえに,「のっそり」とあだ名で呼ばれる大工十兵衛.その十兵衛が,義理も人情も捨てて,谷中感応寺の五重塔建立に一身を捧げる.エゴイズムや作為を超えた魔性のものに憑かれ,翻弄される職人の姿を,求心的な文体で浮き彫りにする文豪露伴(一八六七―一九四七)の傑作
アマゾンより

1927年発行の本、文語体なのでなかなか読みにくいですが読めなくもありません。

生きた証となる仕事に取り組む主人公への熱い情熱に触れることができます。

人間の土地

 

我慢しろ……ぼくらが駆けつけてやる! ……ぼくらのほうから駆けつけてやる! ぼくらこそは救援隊だ! “サハラ砂漠の真っ只中に不時着遭難し、渇きと疲労に打克って、三日後奇蹟的な生還を遂げたサン=テグジュペリの勇気の源泉とは……。職業飛行家としての劇的な体験をふまえながら、人間本然の姿を星々や地球のあいだに探し、現代人に生活と行動の指針を与える世紀の名著。

1939年発行の世紀の名著、だそうです。
悲しいかな、その名著感、すごさが私にはわかりませんでした。😥

もう一度挑戦したいです。

こちらの光文社古典新訳文庫版は電子書籍アプリキンドルアンリミテッドで無料で読めます。(2019年6月時点)

蟹工船 小林多喜二

 

日本のプロレタリア文学の代表的な作家である小林多喜二による小説。初出は[1929(昭和4)年]。
オホーツク海で操業する蟹工船「博光丸」では、会社が国策の名のもと暴利をむさぼる一方、労働者たちが過酷な労働を強いられていた。

やがて、彼らは団結して闘争に立ち上がる。一度は、駆逐艦から乗り込んできた水兵に代表たちが拉致されるが、労働者たちは再び闘いに立ち上がっていくのだった。

蟹工船の内部で、酷薄な労働条件に苦しむ労働者群が、集団として自覚し団結、闘争に立ち上がるまでを描く。

プロレタリア文学の金字塔として、複数の言語に翻訳されるなど国際的評価も高い。
アマゾンより

プロレタリア文学とは1920-30年代にあった文学のことで虐げられた労働者の厳しい現実について書かれた本です。

自分の会社の利益のために労働者を虫けらのように扱う監督、逃げ場のないオホーツク海で極限まで働かされた労働者に追い打ちをかける監督。

どうしてそこまで非常になれるのか、人間の冷酷な面が見えます。

世の中が便利になり、いつでもどこでも働ける環境になりました。

そのせいで過酷な労働にさらされている人もいますよね。
どこかで自分で線引きをしないと、監督のような人に利用されてしまいます。

青空文庫で無料で読むことができます。

こちらのコミック版の蟹工船 1は電子書籍アプリキンドルアンリミテッドで無料で読めます。(2019年6月時点)

最後に

仕事のこと、働くことについて書かれた古典的な本を紹介しました。

他にもいいのがあったら教えて下さい。

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